「低刺激性でアレルギーの原因になりにくく、効果も実感できること」がモットーのアクセーヌ。敏感肌向け化粧品の専門ですが、化粧品としての機能性も高いので敏感肌の人以外の愛用者もけっこう多いようです。
そんなアクセーヌのクレンジングは3タイプ。それぞれの特徴や向き不向きを具体的な口コミも合わせてまとめてみました。
クレンジングによる刺激が気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
アクセーヌのクレンジングについて
アクセーヌは、皮膚生理学に基づくコンセプトで作られた低刺激性コスメのメーカーです。
昔、化粧品によるアレルギー問題が注目され、化粧品=危険のようなイメージがついてしまった時期に始まったアクセーヌや他企業と皮膚科専門医の共同研究。
そこから多くの製品が開発され、現在は、メイクアップ・スキンケア・メイクオフのアイテムがズラリと揃っています。
一口に敏感肌専門メーカーと言っても、その考え方や方向性は様々です。アクセーヌは、アレルギーの原因になるアレルゲン(刺激を与える物質)を研究し、それをできるだけ取り除いた成分による化粧品づくりを目指しています。
全部で3種類
一番マイルドなのがミルクタイプの『ミルキィクレンズアップ』。肌当たりが優しく乾燥性敏感肌の人にも使いやすいですが、ミルクタイプのわりにはクレンジング力もなかなかです。肌に刺激を与えない角質ケアもできます。
ただ、ウォータープルーフのアイテムや、頑固な毛穴詰まりなんかは落ちにくいかもしれません。
敏感肌ではあるけど濃いメイクもしたい、比較的皮脂が多く出やすいという人には、オイルタイプの『マイルドクレンジングウォッシュ』の方が向いていそうです。オイルクレンジングに保湿成分を加え、オイルの洗浄力と保湿性を両立させたタイプです。こちらの方が、メイクや皮脂汚れはスッキリと落とせます。
そして、「無添加」という面にこだわりたい人には、『クレンジングオイル』というオイル成分100%で作られたふき取りタイプのクレンジング剤があります。エステルオイル、スクワラン、ミネラルオイルのみが成分で、添加物は全く入っていません。界面活性剤も完全フリーです。濡らしたコットンにオイルを乗せ、メイクをふき取るように使います。
名前がまぎらわしいので注意…
アクセーヌのクレンジングのうち、『マイルドウォッシュクレンジング』と『クレンジングオイル』は、どちらもオイルタイプのクレンジング剤です。でも、『マイルドウォッシュクレンジング』の方はオイルのイメージが湧きにくいし、『クレンジングオイル』の方は名前からノーマルなクレンジングオイルかと思いきや、界面活性剤フリーでふき取り専用というかなり変わったタイプです。
だけど、『クレンジングオイル』の名前でしかもアクセーヌだと、「ああ、敏感肌向けのクレンジングオイルね」って単純に判断してしまいそうです。普通に水で洗い流して使えるノーマルなクレンジングオイルは『マイルドウォッシュクレンジング』の方になります。
アクセーヌの店舗で買うなら美容部員さんが説明してくれますけど、通販でポチっと購入するときには、製品の特徴をよく確かめることをおススメします。
アクセーヌ『ミルキィクレンズアップ』
ミルキィクレンズアップの主な特徴
- ミルクタイプ
- 洗い流し・ふき取り両用
- W洗顔必要
- 無香料・無着色
- アルコールフリー
- アレルギーテスト済(すべての方にアレルギーがおきないわけではありません)
- 120g/3,024円
- 200g/4,104円
アクセーヌで一番人気のクレンジング剤がこちら。なめらかで伸びのいいミルク(乳液)タイプです。メイクを落とすとともに、乾燥・くすみ・ニキビの原因となりやすい古い角質をやわらげ、肌の表面をクリアな状態に整えます。
敏感肌の人に限らず、乾燥肌、混合肌、クレンジング負担を控えたい人、優しい角質ケアがしたい人にも人気があるタイプです。
肌への優しさが特徴のミルクタイプ
クレンジング剤の中で、もっとも乾燥させにくいのはミルクタイプと言われます。ミルクタイプは、水をベースにオイルを混合させたクレンジング剤で、水の比率が高いので洗浄力は基本かなりマイルドになります。
ただ、こちらのミルクはミルククレンジングの中ではなかなかの洗浄力のようです。クレンジング成分の中心は「エチルヘキサン酸セチル」というオイル分で、人間の皮脂に近い性質を持つタイプ。肌を乾燥させにくく、アレルギー性もかなり低いので敏感肌用のクレンジング剤でもよく使用されています。
配合成分は、クレンジング成分、肌表面に残った古い角質をやわらげて落としやすくするための成分、肌当たりをやわらげる成分、製品の劣化を防ぐための成分に絞られ、プラスの美容成分などは含まれていません。敏感肌を刺激しにくい処方になっています。
香りも無香料なので、香料が苦手の人にもおススメですが、その分少し原料の匂いがするという口コミもあります。
ミルキィクレンズアップの使用方法
適量の目安はティースプーン3~4杯程度。多めの量に感じますが、肌をこすらず十分なクレンジング効果を発揮するためにおススメの量だそうです。ミルクと言ってもテクスチャーがけっこう濃いので、量が少なすぎるとなじませにくいし肌に負担がかかりそうです。
手は乾いた状態で。適量を手に取り、顔全体に指先でクルクルとソフトタッチになじませます。全体になじんだら、水かぬるま湯で洗い流すか、やわらかなティッシュなどでふき取ります。その後、洗顔料で仕上げ洗顔をしてください。
ミルキィクレンズアップ使用者の口コミ
(口コミは、口コミサイトや商品レビューから要約抜粋しています。効果や使用感には個人差があるのでご了承ください)
肌が安定してきた
敏感肌だとメイクもクレンジングも選べる幅が狭くて、製品選びが難しいですよね。私もかなりの敏感肌なので、その苦労はよくわかります。『ミルキィクレンズアップ』はアクセーヌの中でも一番マイルドなタイプだけあって、敏感肌の人からの評価は高いです。
ただ、すべての敏感肌の人に必ず合うというわけではないので、お試しのときは注意してください。敏感の程度の強い人は事前に目立たない場所でのパッチテストをおススメします。
乾燥対策に
このミルククレンジングは、乾燥肌の人の愛用者も多いようです。特別に敏感肌でないにしても、乾燥肌の人もクレンジング選びが難しいですよね。口コミ全体で「肌が突っ張らない」「洗い上がりがしっとり」「乾燥しない」の感想はとても多いので、乾燥が気になるときには試す価値があるかもしれません。
ニキビが減った
『ミルキィクレンズアップ』はニキビ対策のクレンジングというわけではありませんが、低刺激・アレルギー性の低い成分・それなりのクレンジング力・保湿性と、ニキビ肌の人が使いやすい要素は多いと思います。
とくに、乾燥もする大人ニキビの人には良い使用感かもしれません。でも、ニキビの状態は個人差が大きいので、肌との相性を確かめながら試してください。
あと、かなりメイクが濃い人や、皮脂のすごく多い人だとクレンジング力に不足を感じるかもしれません。クレンジング力が不足するとメイクや皮脂汚れが残留し、ニキビの原因になることもあるので注意が必要です。クレンジング力は、オイルタイプの『マイルドウォッシュクレンジング』の方が優れます。
皮膚科治療中に
アクセーヌのコスメは、皮膚科で治療中の人が使っていることも多いです。元々がアレルギー対策の一環として始まっていて、皮膚科専門医との共同開発だったので、皮膚科に試供品が置いてあったりもします。何かの皮膚トラブルの最中には使いやすいと思います。
ただ、合うかどうかは肌の状態によるので、皮膚科で治療中の人は主治医と相談してください。
優しい角質ケアに
『ミルキィクレンズアップ』は、メイク落としと同時に古い角質ケアができます。と言っても、肌の刺激になりやすいグリコール酸やフルーツ酸などが入っているわけではなく、角質のたんぱく質をやわらかくする脂性の成分に由来し、とてもマイルドな作用のようです。
角質ケアのしにくい敏感肌・乾燥肌の人にも使いやすいと思われます。
毛穴汚れ落ちは弱い
低刺激性、乾燥のしにくさ、ミルクとしてはそれなりの洗浄力、穏やかな角質ケアができるなどの高評価が多い『ミルキィクレンズアップ』ですが、「メイクが落としきれない」「毛穴の汚れ落ちが弱い」などの口コミもあります。
もう少し強いクレンジングで敏感肌用を…と考えるなら、オイルタイプの『マイルドウォッシュクレンジング』の方が向いているかもしれません。
アクセーヌ『マイルドウォッシュクレンジング』
マイルドウォッシュクレンジングの主な特徴
- オイルタイプ
- 洗い流し専用
- W洗顔必要
- 乾いた手で使う
- まつエクには向かない
- 無香料・無着色
- アルコールフリー
- アレルギーテスト済(すべての方にアレルギーがおきないわけではありません)
- 120g/3,024円
- 200g/4,104円
メイクもしっかりしたい敏感肌の人に
こちらはシンプルなつくりのオイルクレンジング剤です。配合成分は、クレンジングベースのオイル、オイルを水で洗い流すための乳化剤(界面活性剤)、アミノ酸系保湿成分だけです。オイルと言ってもサラッとしたテクスチャーで、軽い使用感で肌への負担を軽減させてあります。
肌あたりの優しさや乾燥を防ぐことを重視するならミルクタイプが向いていますが、しっかりメイクをしている人、素早くクレンジングをしたい人、皮脂の多い人ならオイルタイプがおススメです。ミルクタイプに比べ短時間でメイクを浮き上がらせられるので、その面ではオイルタイプの方が優れています。毛穴詰まりなどの汚れにもこちらの方が強いです。
基本は肌への負担がかかりやすいオイルタイプですが、メイクを素早くしっかり落とす機能には一番優れます。ミルクタイプで十分落とせるならそちらの方が負担は低くなりますが、濃いメイクがなかなか落ちず、ミルクタイプで長時間クルクルしなければならないような場合は、オイルクレンジングでサッと十分に落としてあげた方が負担が減らせるかもしれません。
『クレンジングオイル』との違いは?
アクセーヌのクレンジングは3つありますが、この下でご紹介しているのもオイルタイプです。上にも書いたのですが、そちらは名前が『クレンジングオイル』なので、アクセーヌのオイルクレンジングは『クレンジングオイル』と誤解を招いていることも。
でも、『クレンジングオイル』は普通に指で顔になじませて使うことはできず、濡れたコットンにオイルをのせ、メイクをふき取るタイプのクレンジングになります。
ですので、普通に水で流せる敏感肌用クレンジングオイルを…と考えて購入を検討するなら、こちらの『マイルドウォッシュクレンジング』の方が選択肢になります。
マイルドウォッシュクレンジングの使用方法
適量の目安は3~4プッシュ。多めに感じる量の方が肌への負担は軽くなります。
乾いた手に適量を取り、指先のソフトタッチで顔全体になじませます。全体になじんだら少量の水かぬるま湯を指先につけて顔をなで、クレンジング剤が白っぽくなるのを確認します。※このステップでオイルが水となじみ、肌離れが良くなります。
クレンジング剤が白っぽくなったら、水~ぬるま湯で洗い流します。その後、洗顔料で仕上げ洗顔をしてください。
マイルドウォッシュクレンジング使用者の口コミ
サラサラで負担が少なく感じる
『マイルドウォッシュクレンジング』の口コミでは、「オイルなのにサラサラ」「べたつきがない」などの評価が多くなっています。ヌルヌルしたオイルクレンジングも滑りが良くていいんですけど、デリケートな肌の人には少し重たい一面もありますよね。サラサラした使用感で肌への負担を少なくする処方になっているようです。
洗い流しやすい
こちらは、サラッとしたオイルをベースに、水で洗い流しやすいように界面活性剤を加えたタイプなので、洗い流しやすい特徴があるようです。肌になじませやすいことと、洗い流しやすいことは快適なクレンジングには大きなポイントと思います。
ミルクタイプより落ちがいい
上でご紹介した『ミルキィクレンズアップ』より、こちらの方が洗浄力は高いです。とくに、皮脂の多い人やメイクの濃い人には『マイルドウォッシュクレンジング』の方が使いやすいと思われます。
ただ、保湿性の面ではやはりミルクの方が優れるので、状態に応じて使い分けるのは良さそうですね。
連続使用すると肌が乾燥する
肌の突っ張り感に対しては、評価が3段階に分かれています。まず、突っ張りを感じないという口コミ。こちらはベースのオイルが突っ張りにくいタイプで、アミノ酸系保湿成分も加わっているので、皮脂がそれなりにある人なら突っ張らないかもしれません。
2つ目は、連続使用になると肌が突っ張るようになるという口コミ。やはり洗浄力が高いので、皮脂量が少なくなってくると連続の使用は少し負担かもしれません。
3つ目は、最初から突っ張りを感じるという口コミです。かなり強い乾燥肌の人には使いにくいと思われ、ミルクタイプの方の使用が向いていると思います。
また、低刺激性とは言え、洗浄力の高いオイルタイプということで、「肌に合わない」と感じた人の率は『ミルキィクレンズアップ』より高い印象です。
アクセーヌ『クレンジングオイル』
クレンジングオイルの主な特徴
- オイルタイプ
- ふき取り専用
- W洗顔必要
- まつエクには向かない
- 無香料・無着色
- アルコールフリー
- アレルギーテスト済(すべての方にアレルギーがおきないわけではありません)
- 界面活性剤フリー
- 120g/3,240円(税込)
「無添加」という部分が重視されたクレンジング剤です。添加物はもちろん、界面活性剤も完全フリーです。成分は、ミネラルオイル、イソノナン酸エチルヘキシル、スクワラン、3種のオイルのみ。『クレンジングオイル』の名前ですが、クレンジング剤というよりは『クレンジング用混合オイル』という感じです。
ミネラルオイルはベビーオイルにも使用される低刺激性の鉱物油。鉱物油の中ではサラッとしていて、クレンジング成分の代表です。
イソノナン酸エチルヘキシルは、エモリエント性のあるエステルオイルの1種です。肌の皮脂となじみやすく、毛穴の汚れなどを浮かせる作用に優れます。スクワランは天然由来のオイルで、保湿性の高い性質です。
どのオイルもアレルギー性の低さには定評があり、成分としては良い感じがするのですが、界面活性剤をフリーにしているので水で洗い流すことはできず、水に濡らし絞ったコットンにのせて使用するという独特のクレンジング方法に。
慣れてしまえば以外に使いやすいし、持っているとけっこう便利と個人的には思います。コットンを濡らすので摩擦感もあまりないです。
ただ、洗顔をしてもかなりオイル感が残るので、スッキリした洗い上がりを好む人には向かないと思いますし、W洗顔は必須なので(アクセーヌのクレンジングはすべてそうですが)ふき取りだけで済ませてスキンケアをすることはできません。
また、低刺激性のオイルでも、オイル自体が肌状態に合わず、ヒリヒリした感じが出る人もいるようで、ふき取りの刺激がどうしても苦手という人もいます。一番合う合わないが分かれるタイプと思います。
クレンジングオイルの使用方法
適量の目安は2プッシュ程度です。水で濡らしたコットンをしぼり、オイルをのせ、メイクになじませるように優しくふき取ります。コットンは2枚重ね、面を変えながら使うとやりやすいです。
その後、顔全体を乾いたティッシュで軽くおさえ、余分なオイルを吸い取ります。クレンジング終了後は洗顔料で洗顔してください。
クレンジングオイル使用者の口コミ
参考:@コスメ
慣れると洗い流しより楽
使い方に慣れてしまうと意外とふき取りは悪くない…と、思う人も多いようです。強めの界面活性剤やアルコールが配合されたふき取りクレンジングに比べれば、敏感肌の人にも使いやすいと思います。
細かい部分のメイク落としに
ふき取りのメリットは、コットンに色がつくので汚れ落ちの具合が自分の目で確かめやすいところですよね。とくに、凹凸のある部分や細かな部分はコットンでふき取ると落ちやすいと思われます。
オイル感の残りが気になる
普通のクレンジングオイルには、オイルをサッパリ水で流せるようにする界面活性剤が配合されていますが、こちらは界面活性剤フリーです。100%のオイルを顔にたっぷり塗っているようなものなので、べたつきは避けられないかも…。オイルの膜を張ったような感じになるので保護力は高そうですが、サッパリしたい人には向かないと思われます。
手で使うとメイクが落ちない
こちらはふき取り専用で、手に取って使うのには向きません。ふき取りが苦手な人は、他のタイプの使用をおススメします。
アクセーヌのクレンジングまとめ
アレルギーをおこしやすい敏感肌、乾燥肌、クレンジングの刺激を避けたい人に人気があるアクセーヌのクレンジングは、ミルク、オイル、ふき取り専用オイルと3つのラインナップです。
3種特徴がまったく違うので、自分に合いそうなタイプを探してみてください。
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